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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑩』

お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑨』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆




『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑩』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

甘い香りと白い湯気がカップから立ちのぼる。
マグカップを持ち上げ手をあたためるように両手で包んでいるジェジュン。
伏せられた睫毛が長く…
ピンク色の唇がホット・ショコラをふぅふぅ冷ます、可愛い唇につい視線が釘付けになり
目の前のジェジュンを気にしつつ
俺もゆっくりとホット・ショコラを口に含んだ。

コクのあるショコラが口の中に広がる。ミルクとショコラの分量が絶妙なバランスだ…。
B4-CbAHCIAAYPfg.jpg


一口飲んで
ジェジュンは俺を見つめた。

優しい瞳で
「ユノ…
ブーケ、本当にありがとう」
と微笑む。


その後、ホット・ショコラのマグカップをことりと静かにテーブルの上に置いて、
ゆっくりとした口調でジェジュンは次の言葉を紡いだ。

「俺…

パリを、…この街を 離れるかもしれない…」


P3042773-s.jpg


「ユノと出逢って…
ユノの仕事に対する真摯な姿勢や頑張る姿が俺にはとても良い刺激になって
ブーケ職人になるって言う自分の夢を叶えてるユノに、正直焦りを感じる時もあるけど、尊敬してる。
自分も夢を叶えたいとますます強く思ったし、ユノの頑張ってる姿に勇気づけられた…。

今修行させてもらってるレストランのシェフが
この店だけじゃなくて色んな場所に行ってみるのも勉強になるんじゃないかって。
俺もちょうどそれを考えてて…
南仏の…プロヴァンスや、港町で魚介類が新鮮なマルセイユにも興味がある。

パリの街にずっと居るか…わからない…
いずれパリを離れる事になるかもしれない」


「ジェジュン、
俺は…今の花屋を辞めてパリを離れても良いと思ってる。
ジェジュンが他の街に移り住みたいと言うなら
ジェジュンが承諾してくれるなら…俺も一緒に…パリを出ようと思う。

ジェジュンの夢が自分のレストランを持つ事だと言うのは以前から聞いていたから
その事について時々考えてた。

俺にとって何が一番大切か考えたら
俺にはジェジュンが一番大切なんだ。

仕事は勿論ずっとブーケ職人をやって行きたい…
だけど、このパリと言う街に拘ってるわけじゃない事にも気づいた。

俺の夢はブーケ職人で、俺の作ったブーケで皆を笑顔に出来たら幸せだと言う事。
それはパリじゃなくても出来る。
パリへ単身渡って来て…順風満帆ではなかった…。
自分なりに努力を重ねてここまでやって来た。
だから…もし他の街へ行ったとしても
またゼロから頑張れると思う。
仕事は自分が頑張ればきっと良い結果に結びつく。

でもジェジュンは失えない。
俺にとって、ジェジュンはたったひとりの人だから。

ジェジュンが自分の夢を叶えていく道で俺が邪魔になると言うなら…話は別だけど…

俺はずっとジェジュンのそばに居たい。

ジェジュンが自分の夢を叶えて行く姿を
こんな俺だけど…見守らせて欲しい」

自分が今まで考えて来た事や自分の気持ちを伝えた。

ジェジュンは俺の言葉を噛みしめるように耳を傾けていた。

そしてジェジュンは

「そんな深く…考えてくれてたのか?」

と瞳を潤ませた。


「ありがとう…ユノ…」
瞳を潤ませてジェジュンはテーブルの上の俺の手をぎゅっと握って来た。

握った俺の手をジェジュンは自分の口元まで運び、
俺の手の甲にそっと口づけた。

「ユノ、
お前を
愛してる…」
俺の手を頬に寄せてぎゅっと握りながら、
ジェジュンの色白の透き通る頬の上を
薔薇の朝露のように美しい涙がはらはらと…零れ落ちて行く。


それからジェジュンは椅子から立ち上がり
俺の元へやって来て
俺の膝の上にゆっくりと横座りした。
涙で濡れてる瞳で俺を見つめ

「俺で良いの?」
と囁く。

「ジェジュンじゃなきゃ
だめなんだ。

俺と、結婚して下さい」

ジェジュンにもう1度心を込めて伝えるプロポーズの言葉。

涙で濡れている瞳でじっと真っ直ぐに見つめて来るジェジュン…

ふわりと笑顔になって

「‘Oui’」

と答えて
俺の唇に優しく口づけを落とした。


「ジェジュン…
愛してる」
ジェジュンを力強く腕の中に抱きしめ
口づけを返す。


テーブルの上のブーケが俺たちふたりを祝福しているかのように優しく甘い香りを漂わせている。

ジェジュンの夢が叶うようにと心を込めて選んだ‘Bourgeon doux reve 夢の蕾’と言う名の白い薔薇。
このブーケが咲き誇るように

いつか君の夢は花開くよ



俺たちふたりが口づけを交わしていると
俺たちの足元にいつの間にか猫が寄って来て
「みぃ~みぃ~」
と鳴き声をあげている。

そして
俺の膝の上に横座りしているジェジュンの太ももに
ぴょんと飛び乗って来た。

口づけを交わしつつ
猫の動きに思わず笑い出すジェジュン。

「こいつー
ジェジュンの膝の上に」

俺はジェジュンの膝の上に甘えてすり寄っている猫を降ろそうとするが

ジェジュンが猫を抱き上げて胸に抱き寄せ

「良いじゃん、可愛い^^」
と猫を撫で始めた。


猫は嬉しそうにジェジュンの胸に抱かれて俺をちらりと見た。

「みぃ~」
得意げな猫の顔……

ん?
まさか、こいつ…
俺の新しいライバル??


「結婚って、俺たち一緒に住むって事?」

「ジェジュンさえ良ければ
一緒に住むアパルトマンを探したいと思ってる」

「そっか。
お前とも一緒に暮らすって事だな?
よろしく」
とにっこり笑ってジェジュンは猫の頬に口づけた。

早くもジェジュンに懐いて
ジェジュンをうっとり見つめてる猫…


「ジェジュンは俺と結婚したんだぞ、わかってる?」

猫の背中をつんつんと突く。

猫は俺の方を振り返り
「みぃ~~」
ジェジュンの胸で満足げな鳴き声をあげる。

「可愛い^^」

ジェジュンも嬉しそうに微笑む。

猫がライバルになりそうな気配はすでに感じつつも
ジェジュンが微笑むなら

俺は幸せ。


君とふたり、プラス猫一匹
ずっと優しい時間が流れたら良い

それが俺の夢になった真冬のパリのある夜。


どんなに寒い日も
君が居たら…
俺の心は あたたかくなる


心の中に抱えてる夢の蕾は
花開くその日を待ってる

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