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『甘い蜜~always be mine~24』

あんにょん
先ほどの『甘い蜜』の続きです。
『甘い蜜』の前回のお話はこちらです


『甘い蜜~always be mine~23』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆











『 甘い蜜~always be mine~24 』 ☆ゆのじぇじゅん創作小説☆









久しぶりに歩くユノの家までの道は想い出がいっぱいで
懐かしく・・・


俺はまたあの大学の裏庭でのユノとのキスの事を思い出した。


もうこの道を歩いたあの頃のふたりには・・・戻れない。
そんな気持ちが胸にこみ上げて切なくなった。

‘親友’として過ごして来たあの頃の俺たちふたり。

ユノへの気持ちが‘恋’だと気づいてしまった俺は・・・・
この気持ちは ユノにはずっと秘密にしなきゃいけない
それとも もう・・・

・・・ユノのそばに居たら・・・いけないのだろうか・・・・





ユノの事ばかり考えながら

気づけば ユノん家の前に着いてしまった。


いざ ここまで来てみたものの

ユノの家の前で 大きなため息ひとつ。


ユノに逢いに来たのではなく

ただ‘大根のハチミツ漬け’を届けたくて・・・


インターフォンを鳴らして もしユノが出て来たらどうしようか

おばさんが出てくれる事を祈りながら

思いきってインターフォンを押す。


押したあと、逃げたくなった。





“はい”


良かった、おばさんの声だ。

ほっとした。


“こんにちは、ジェジュンです。”


“まぁ ジェジュン君? 久しぶりね!”


おばさんの変わらない声に安堵する。


“ユノ君が 風邪だって聞いて

おばさんに 渡したいものがあるんですけど 良いですか?”


“すぐ出るわね^^ ちょっと待ってて”


にこやかなおばさんの声。




少しして 玄関からおばさんが出て来た。

ユノはたぶん お母さん似だ。

久しぶりに見たおばさんに ユノが重なる。




おばさんが玄関から門扉までの短い階段を駆け下りて来る。

すらりと長身で 実年齢より若く見えるほうだと思う。




「お見舞いに来てくれたの?」


「‘大根のハチミツ漬け’を作って持って来ました。」


「ジェジュン君 作ってくれたの?」


「はい。」


「あがって^^」


「いえ、ユノも体がしんどいと思うので

帰ります。

これを 渡したかっただけです。」




「ありがとう^^




また時間出来たら 遊びに来てね^^」




俺は‘大根のハチミツ漬け’の入った紙袋を ユノの母さんに手渡して




「お大事に」




お辞儀をしてユノん家を後にした。







ふぅ・・・・

何とか ユノと逢わずに済んだ・・・




ユノの顔を見たい気持ちもあるけど

どんな顔して良いのか・・・ちょっと気持ちが落ち着いてなかった・・・。



駅までの道をひとり とぼとぼ歩き出すと


「ジェジュンっ!」


後ろから声が聞こえた。


声が聞こえた瞬間 心臓が飛び上がった。


声はがらがらしているが ユノの声だ。


・・・・・できれば 逢いたくなかった と思う気持ちと


ユノの顔を見たい気持ちと・・・複雑な心境だ。



俺の名前を呼ぶ声を 無視するわけにも行かず


振り返る。



マスクをしたユノが走って来た。


風邪をひいてるのに走って来るユノに申し訳なくて

俺も駆け寄る。


「ハチミツ漬け ありがとうな」


マスク越しのユノのガラガラ声・・・


「それをわざわざ言いに来てくれたのか?」


「あ・・うん・・・・」


ユノの表情にそれだけではないと感じる・・・


「早く家 戻れよ^^

なんか話あるんだったら またメールでも」


俺が言いかけると


「・・・・メールじゃだめなんじゃないかと思って。

大切な事なんだ・・・」


「・・・なに?」


緊張が走る。


なんとなく・・・ 今からユノが話すこと・・・聞きたくないと直感的に思った。



ユノが少し黙って


それから


思い切ったように話し始めた。


「あのキスのこと・・・・


・・・・・忘れて欲しいんだ」



あ・・・・・


やっぱり・・・・・そのことか



“忘れて欲しい”・・・その言葉に一瞬 目の前が暗くなった。



「な、なに言ってんだよ^^


忘れるもなにも キスのことなんて 全然気にしてないし。


ずっと気にしてたのか? ユノ?


ユノも忘れろ^^」



ユノが何か言いかけたが 俺はそれを さえぎるように


「電車の時間あるから


じゃあな、早く風邪治ると良いな^^ 」


ユノに微笑んで 

俺は駅へ向かって走り出す。


涙が出ないように こらえながら

1度だけ振り返って ユノに手を振る。


ユノの姿を見たら涙が溢れ出しそうになって

俺は急いで 前を見て走った。



ユノから見えなくなる所まで走って 走って


走って・・・


ユノから逃げるように走って


ユノから見えなくなった場所へ来て 初めて しゃがみ込んで やっと涙をぬぐった。 



ぬぐっても ぬぐっても 涙が溢れて来る。



走ってる間も 今も


“キスのこと・・・・


・・・・・忘れて欲しい”


ユノの声が 何度も 何度も 耳に聞こえて来て

胸が苦しくて 張り裂けそうだ。



自分の気持ちを伝えるつもりはなかったが


ユノにとって 俺とのキスは忘れたい事なんだ


寂しくて 悲しくて どん底な気分だ




ユノを好きになっちゃ いけなかった


いけなかったんだ




俺は



ユノを・・・失った



涙がとめどなく 溢れこぼれ落ちる。



涙がなくなるまで泣いて


流れる涙と一緒に


ユノへの気持ちも 流れて なくなればいいと思った。










『甘い蜜~always be mine~24』
jjyukihito
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


加工画お借りいたしました

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