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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑩』

お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑨』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆




『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑩』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

甘い香りと白い湯気がカップから立ちのぼる。
マグカップを持ち上げ手をあたためるように両手で包んでいるジェジュン。
伏せられた睫毛が長く…
ピンク色の唇がホット・ショコラをふぅふぅ冷ます、可愛い唇につい視線が釘付けになり
目の前のジェジュンを気にしつつ
俺もゆっくりとホット・ショコラを口に含んだ。

コクのあるショコラが口の中に広がる。ミルクとショコラの分量が絶妙なバランスだ…。
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一口飲んで
ジェジュンは俺を見つめた。

優しい瞳で
「ユノ…
ブーケ、本当にありがとう」
と微笑む。


その後、ホット・ショコラのマグカップをことりと静かにテーブルの上に置いて、
ゆっくりとした口調でジェジュンは次の言葉を紡いだ。

「俺…

パリを、…この街を 離れるかもしれない…」


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「ユノと出逢って…
ユノの仕事に対する真摯な姿勢や頑張る姿が俺にはとても良い刺激になって
ブーケ職人になるって言う自分の夢を叶えてるユノに、正直焦りを感じる時もあるけど、尊敬してる。
自分も夢を叶えたいとますます強く思ったし、ユノの頑張ってる姿に勇気づけられた…。

今修行させてもらってるレストランのシェフが
この店だけじゃなくて色んな場所に行ってみるのも勉強になるんじゃないかって。
俺もちょうどそれを考えてて…
南仏の…プロヴァンスや、港町で魚介類が新鮮なマルセイユにも興味がある。

パリの街にずっと居るか…わからない…
いずれパリを離れる事になるかもしれない」


「ジェジュン、
俺は…今の花屋を辞めてパリを離れても良いと思ってる。
ジェジュンが他の街に移り住みたいと言うなら
ジェジュンが承諾してくれるなら…俺も一緒に…パリを出ようと思う。

ジェジュンの夢が自分のレストランを持つ事だと言うのは以前から聞いていたから
その事について時々考えてた。

俺にとって何が一番大切か考えたら
俺にはジェジュンが一番大切なんだ。

仕事は勿論ずっとブーケ職人をやって行きたい…
だけど、このパリと言う街に拘ってるわけじゃない事にも気づいた。

俺の夢はブーケ職人で、俺の作ったブーケで皆を笑顔に出来たら幸せだと言う事。
それはパリじゃなくても出来る。
パリへ単身渡って来て…順風満帆ではなかった…。
自分なりに努力を重ねてここまでやって来た。
だから…もし他の街へ行ったとしても
またゼロから頑張れると思う。
仕事は自分が頑張ればきっと良い結果に結びつく。

でもジェジュンは失えない。
俺にとって、ジェジュンはたったひとりの人だから。

ジェジュンが自分の夢を叶えていく道で俺が邪魔になると言うなら…話は別だけど…

俺はずっとジェジュンのそばに居たい。

ジェジュンが自分の夢を叶えて行く姿を
こんな俺だけど…見守らせて欲しい」

自分が今まで考えて来た事や自分の気持ちを伝えた。

ジェジュンは俺の言葉を噛みしめるように耳を傾けていた。

そしてジェジュンは

「そんな深く…考えてくれてたのか?」

と瞳を潤ませた。


「ありがとう…ユノ…」
瞳を潤ませてジェジュンはテーブルの上の俺の手をぎゅっと握って来た。

握った俺の手をジェジュンは自分の口元まで運び、
俺の手の甲にそっと口づけた。

「ユノ、
お前を
愛してる…」
俺の手を頬に寄せてぎゅっと握りながら、
ジェジュンの色白の透き通る頬の上を
薔薇の朝露のように美しい涙がはらはらと…零れ落ちて行く。


それからジェジュンは椅子から立ち上がり
俺の元へやって来て
俺の膝の上にゆっくりと横座りした。
涙で濡れてる瞳で俺を見つめ

「俺で良いの?」
と囁く。

「ジェジュンじゃなきゃ
だめなんだ。

俺と、結婚して下さい」

ジェジュンにもう1度心を込めて伝えるプロポーズの言葉。

涙で濡れている瞳でじっと真っ直ぐに見つめて来るジェジュン…

ふわりと笑顔になって

「‘Oui’」

と答えて
俺の唇に優しく口づけを落とした。


「ジェジュン…
愛してる」
ジェジュンを力強く腕の中に抱きしめ
口づけを返す。


テーブルの上のブーケが俺たちふたりを祝福しているかのように優しく甘い香りを漂わせている。

ジェジュンの夢が叶うようにと心を込めて選んだ‘Bourgeon doux reve 夢の蕾’と言う名の白い薔薇。
このブーケが咲き誇るように

いつか君の夢は花開くよ



俺たちふたりが口づけを交わしていると
俺たちの足元にいつの間にか猫が寄って来て
「みぃ~みぃ~」
と鳴き声をあげている。

そして
俺の膝の上に横座りしているジェジュンの太ももに
ぴょんと飛び乗って来た。

口づけを交わしつつ
猫の動きに思わず笑い出すジェジュン。

「こいつー
ジェジュンの膝の上に」

俺はジェジュンの膝の上に甘えてすり寄っている猫を降ろそうとするが

ジェジュンが猫を抱き上げて胸に抱き寄せ

「良いじゃん、可愛い^^」
と猫を撫で始めた。


猫は嬉しそうにジェジュンの胸に抱かれて俺をちらりと見た。

「みぃ~」
得意げな猫の顔……

ん?
まさか、こいつ…
俺の新しいライバル??


「結婚って、俺たち一緒に住むって事?」

「ジェジュンさえ良ければ
一緒に住むアパルトマンを探したいと思ってる」

「そっか。
お前とも一緒に暮らすって事だな?
よろしく」
とにっこり笑ってジェジュンは猫の頬に口づけた。

早くもジェジュンに懐いて
ジェジュンをうっとり見つめてる猫…


「ジェジュンは俺と結婚したんだぞ、わかってる?」

猫の背中をつんつんと突く。

猫は俺の方を振り返り
「みぃ~~」
ジェジュンの胸で満足げな鳴き声をあげる。

「可愛い^^」

ジェジュンも嬉しそうに微笑む。

猫がライバルになりそうな気配はすでに感じつつも
ジェジュンが微笑むなら

俺は幸せ。


君とふたり、プラス猫一匹
ずっと優しい時間が流れたら良い

それが俺の夢になった真冬のパリのある夜。


どんなに寒い日も
君が居たら…
俺の心は あたたかくなる


心の中に抱えてる夢の蕾は
花開くその日を待ってる

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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑩』
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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑨』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆

お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑧』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆




『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑨』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

猫をようやく掴まえた俺は猫を片手に抱えつつ、もう1度片膝をつき、
渡せなかったブーケをジェジュンにもう1度差し出した。

「ジェジュンのために
俺が作ったブーケです。
どうか俺と…結婚して下さい」

「え?
え?
結婚??」

俺からの突然のプロポーズに驚くジェジュン。

「俺は
これから先もずっとジェジュンと歩いて行きたい」

自分の気持ちを伝えると
ジェジュンは嬉しそうに微笑んだ。
それから真っ直ぐに俺の瞳を見つめて…

「ユノ…
考える時間を少しくれる?…
ユノの気持ちが凄く嬉しい…
だからこそ…きちんと考えて答えたい。」


「ブーケだけでも今受け取って欲しい。

これはジェジュンのために作ったものだから」

「ユノ、ありがとう。
凄く綺麗だ…」
ブーケを受け取ると
ジェジュンははにかんで…
照れくさそうに微笑むジェジュンがとても美しかった。

ブーケを持ったジェジュンは
やはりそのブーケがとても似合っている。

「外冷えてただろ?
ユノの好きなホット・ショコラ作るよ。
椅子に掛けてて…」

ジェジュンはブーケに1度口づけ、
テーブルの上にそっと置いて、
キッチンへと消えて行った。

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ジェジュンがキッチンへ消えて
猫を抱えながら
落ち着かない気持ちで再びジェジュンが戻って来るのを待った。

テーブルの上に置かれた、俺が作ったジェジュンへのブーケ…。
ブーケを見つめつつ、ブーケをテーブルの上に置いた時のジェジュンを思い返していた。

俺の作ったブーケに優しく口づけをくれたジェジュン。
プロポーズの返事はすぐにはもらえなかったけど
ジェジュンはこのブーケを喜んでくれたのは
きちんと伝わって来たし、

‘考える時間を少しくれる?…
ユノの気持ちが凄く嬉しい…
だからこそ…きちんと考えて答えたい。’と
そう言ってくれたジェジュン。
俺の事を大切に考えてくれているのが伝わって来た。


ジェジュンは‘Oui’と返事をくれるかまだわからないが
ブーケを喜んでくれた事は嬉しくて
緊張しつつも、そわそわとリビングで待っていた。

やがてホット・ショコラの甘い香りがリビングに漂って来た。

優しい温もりを感じるホット・ショコラの香りに
緊張が少しほぐれて心が和む。

キッチンからホット・ショコラのマグカップをふたつ並べた木製トレイを持って
ジェジュンがリビングに戻って来た。

それからもうひとつ…
ミルクの入ったお皿。

トレイからマグカップを俺の前にひとつ、
そしてもう一皿…
「はい、こっちはいたずらっ子の猫ちゃんへ」
とくすくす笑いながらテーブルの上に置いた。

「ありがとう、ジェジュン」
猫の分のミルクも用意してくれたジェジュンの優しさに
心がふわりとあたたかくなる。

こんな優しい時間がずっと流れたら良い…と思った。

ジェジュンが用意してくれたミルクの入った皿をリビングの床に置いて、
猫を腕の中から降ろす。
猫は皿の匂いをくんくん嗅ぎ、
匂いを嗅ぎ終わるとミルクを勢いよくぺろぺろ舐め始めた。

ジェジュンと俺も、ジェジュンが淹れてくれたホット・ショコラを飲む。

甘い香りと白い湯気がカップから立ちのぼる。

マグカップを持ち上げ手をあたためるように両手で包んでいるジェジュン。
伏せられた睫毛が長く…
ピンク色の唇がホット・ショコラをふぅふぅ冷ます、可愛い唇につい視線が釘付けになり
目の前のジェジュンを気にしつつ
俺もゆっくりとホット・ショコラを口に含んだ。

コクのあるショコラが口の中に広がる。ミルクとショコラの分量が絶妙なバランスだ…。
B4-CbAHCIAAYPfg.jpg


一口飲んで
ジェジュンは俺を見つめた。

優しい瞳で
「ユノ…
ブーケ、本当にありがとう」
と微笑む。


その後、ホット・ショコラのマグカップをことりと静かにテーブルの上に置いて、
ゆっくりとした口調でジェジュンは次の言葉を紡いだ。

「俺…

パリを、…この街を 離れるかもしれない…」


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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑨』
jjyukihito

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑧』

お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑦』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆




『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑧』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

ジェジュンにブーケを渡しに行く前にシャワーを浴びて支度をし始めた。

支度をし始めて再び緊張が高まる。


自分のアパルトマンを出発し
ジェジュンのアパルトマンへ向かった。

自転車の荷台に籠を取り付け、ブーケを乗せて……。


オレンジ色の街灯が照らす石畳の夜道を
ジェジュンの元へと自転車を走らせた。


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夜10時過ぎの真冬の空気は冷え込んでいて
真っ白な吐息が吐き出される。

緩やかな坂道を越えて
ひたすら真っ直ぐ走る。
すると突然、真っ黒な小さな影が飛び出して来た。

キキィーーーーーーーッ

ブレーキをかけて
自転車の目の前に突然現れた物体を避ける。

ブレーキ音が石畳の街に響き渡った。


自転車を停めて、突然飛び出して来た真っ黒な小さな物体が何だったのか確かめると

それは猫だった。

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その猫は
自転車に跨ったままの俺の足元に寄って来て
俺の足に体を巻き付けるように小さな細い体を寄せて来た。

「みぃ~…みぃ~…」
猫はじっと俺を見上げて来た。
心なしか体がぷるぷる小刻みに震えている。

冷え込んだ真冬の夜の中、凍えて震えているようだ。

ふるふる体を震わせて、じっと見上げて来る真ん丸の黒い瞳…


「じっと見ないでくれよ…

……お前を連れて行ってあげたいけど…

今から大切な用があるんだよ…」

すり寄っている猫に声をかけるけど
猫は離れる気配なく
甘えるように鳴きながら、俺の足に小さな体を巻きつけ、体を撫でつけて来る。


結局俺は
こんな冷え切った寒空の下…
ひとりぼっちで震えている猫を置き去りにして行く事が出来ずに
足元から猫を抱き上げ
そいつをあたためるように自分のコートの中に仕舞い込んだ。

「少しの間、じっとしてろよ」

猫を懐にしまい、再びジェジュンのアパルトマンへ向けて自転車を漕ぎ出す。

お腹の中にしまった猫は初めもぞもぞと動いていたが
そのうちに大人しくなり
コートのお腹あたりから
「みぃ~」
と鳴き声が聞こえた。

猫の体温のおかげで自分もお腹があたたかかった。

猫が落ちないように気をつけながら自転車を漕いで
しばらくして無事にジェジュンのアパルトマンへと到着した。

アパルトマンの下からジェジュンの部屋を見上げて灯りを確認すると
部屋には既に灯りが灯っていた。
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自転車の後ろの荷台のブーケを持ち上げ、
猫が落ちないようにコートのお腹を押さえつつ
アパルトマンのエントランスを通り、
ジェジュンの部屋まで螺旋階段を昇って行った。

もぞもぞとコートの中で動き出した猫に
「もう少しの間、じっと我慢しててくれよ。
今から大切な人にプロポーズに行くんだ。
あと少し、このまま中に居てくれよな」
と声をかけた。

「みぃ~みぃ~」
猫は応えるように鳴き声を上げた。


階段を昇るごとに
緊張はどんどん高まる。
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ジェジュンの部屋の玄関の扉の前に立ち、
さらに緊張が高まり
心臓がどくどく速くなる。

ブーケを自分の後ろに隠し、ドアのノックする。
まもなくジェジュンが玄関の扉の鍵を外し扉を開けた。

「ユノ、どうぞ」

心臓がばくばくしてる。

「仕事で疲れてる所、時間作ってくれてありがとう、ジェジュン」
部屋の中に入り、
俺は片膝をついた。

「どうしたの?ユノ?」
驚いているジェジュンに
ブーケを差し出した。

「ブー…ケ…?」

「ジェジュン、
俺と…」

と言いかけた時、

コートの中の猫が激しく動き出し
コートの裾から猫が飛び出した。

「うわッ」
俺のコートの裾から突然飛び出したそれにジェジュンが驚いて声を上げる。

床にぼとりと落ちたそれはジェジュンの部屋の中を全力で走り出した。

「あ! こらッ」 

走り回る猫を慌てて追いかける。

「なに?なに?この猫、何?
ブーケ何?」

「ごめん、ここへ来る途中で猫拾って

ブーケは、ちょっと待って」

走り回ってる猫をジェジュンと俺は追いかけた。

すばしこい猫はなかなか捕まらず、俺たちと遊んでいると勘違いして
走り回ってる。

「こら! ジェジュンの部屋で走り回っちゃだめだ

大人しくおいで」

俺はブーケを持ったまま
猫を追いかけた。

猫がカーテンにジャンプしようとしたので
慌てて猫を捕まえた。

「だめだ! ここで走り回っちゃ!」
猫を叱ると
ジェジュンが笑い出した。

「この猫も俺へのプレゼント?」

「あ、こいつは違うんだけど」

猫をようやく掴まえた俺は猫を片手に抱えつつ、もう1度片膝をつき、
渡せなかったブーケをジェジュンにもう1度差し出した。

「ジェジュンのために
俺が作ったブーケです。
どうか俺と…結婚して下さい」

「え?
え?
結婚??」

俺からの突然のプロポーズに驚くジェジュン。

「俺は
これから先もずっとジェジュンと歩いて行きたい」

自分の気持ちを伝えると
ジェジュンは嬉しそうに微笑んだ。
それから真っ直ぐに俺の瞳を見つめて…

「ユノ…
考える時間を少しくれる?…
ユノの気持ちが凄く嬉しい…
だからこそ…きちんと考えて答えたい。」


「ブーケだけでも今受け取って欲しい。

これはジェジュンのために作ったものだから」

「ユノ、ありがとう。
凄く綺麗だ…」
ブーケを受け取ると
ジェジュンははにかんで…
照れくさそうに微笑むジェジュンがとても美しかった。

ブーケを持ったジェジュンは
やはりそのブーケがとても似合っている。

「外冷えてただろ?
ユノの好きなホット・ショコラ作るよ。
椅子に掛けてて…」

ジェジュンはブーケに1度口づけ、
テーブルの上にそっと置いて、
キッチンへと消えて行った。




『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑧』
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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑦』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆

お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑥』☆ゆのじぇじゅん創作小説☆



『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑦』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

ついに、ジェジュンにブーケを渡す当日がやって来た。

昨夜は緊張してたせいか、なかなか寝付けなくて
うとうとし始めたのは夜が明け始めた頃だった。

目覚ましが鳴り、寝不足でまだ眠い瞼を無理やりに開ける。
仕事へ行く支度をしているうちに段々と目が覚めて来て
自転車で仕事場に向かう時の、真冬の冷たい空気ですっかり目が覚めた。

オレンジ色の街灯に照らされている石畳の風景も好きだが
朝の陽射しが照らす石畳の街も美しい。

白い吐息を吐きながら自転車で冷たい風を切って走る。

今夜ジェジュンにブーケを贈り
プロポーズすると決めている。

かなり緊張はしているけれど
清々しい気持ちだ。
昨日の馴染み業者の優しさに嬉しさがまた こみ上げ、
朝の陽射しの煌めきと巴里の美しい石畳の朝の風景が自分に勇気をくれているような…そんな気がした。


今日は店頭に出る日で、
店はノエル前のお客さんで賑わい、
目まぐるしい一日で、あっと言う間に仕事の時間が過ぎていった。

夜8時頃仕事を終え、
自分のアパルトマンに帰宅。

昨夜作ったジェジュンへのブーケを1度眺めてから
夕食を作り始め、ひとりで夕食をとる。

ジェジュンとの約束の時間まで
胸の高鳴りが増していくようだ。

部屋の壁掛け時計を何度も何度も眺め
そわそわと約束の時間を待つ。

時計を眺めたり、次はブーケを眺めたり…
今日一日の仕事の忙しさが嘘のように、帰宅してからの時間はなかなか進んで行かない。

あまりに落ち着かないので
カフェ・オ・レを淹れて
ベッドの脇の本棚からアルバムを持ち出して来て眺める事にした。

ジェジュンの写真が貼ってあるアルバムだ。
付き合い始めてからの想い出が詰まった大切なアルバム。
ふたりでどこかへ出かけた時だけでなく、
何気ない日常の中の姿も……。
一番気に入っている写真は俺のアパルトマンでジェジュンが料理している時の後ろ姿を撮った写真と、
料理が出来上がって振り返った時のジェジュンの写真、
それから…「ユノ!写真ばっか撮ってないでお皿出して!」と笑ってるジェジュンの写真…。
この3枚が特に気に入っている写真だ。
料理してる時の真剣なジェジュン、
振り返った時の美しいジェジュン、
笑ってる可愛いジェジュン。
3枚を交互に見つめながら幸せな気持ちになった。

カフェ・オ・レを飲みながらアルバムをめくる。
写真の中のジェジュンに思わず見惚れる……
どの写真も美しく可愛くて
胸がきゅんと高鳴る。

アルバムに魅入っていて
ハッとして壁掛け時計を眺める。
あと少しで夜10時になるところだ。

ジェジュンにブーケを渡しに行く前にシャワーを浴びて支度をし始めた。

支度をし始めて再び緊張が高まる。


自分のアパルトマンを出発し
ジェジュンのアパルトマンへ向かった。

自転車の荷台に籠を取り付け、ブーケを乗せて……。


オレンジ色の街灯が照らす石畳の夜道を
ジェジュンの元へと自転車を走らせた。


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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑦』
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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑥』

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お待たせしました。
『巴里(パリ)の風』の続きです。
前回のお話はこちらです

『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑤』



『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑥』
☆ゆのじぇじゅん創作小説☆


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《ユノ視点》

ジェジュンの作ってくれた夕食を食べて、幸せを感じつつ自分のアパルトマンへ帰り、
明日ジェジュンへ渡す贈り物を作り始めた。


ジェジュンへ贈るためにデザインしたのはブーケ。真ん丸の形をしたラウンドブーケで
選んだ花は‘Bourgeon doux reveブルジョン・ドゥレーブ’その名を‘夢の蕾’と名付けられた白薔薇と
〈幸福な愛〉〈信じあう心〉と言う花言葉を持つ‘ブルースター’だ。
自分の気持ちの全てを込めた贈り物…。

‘Bourgeon doux reveブルジョン・ドゥレーブ’は丸みのある姿が可憐な純白の薔薇、
‘ブルースター’は5枚の花びらが星のように花開いている水色の愛らしい花である。

リビングテーブルの上に並べた花を、それぞれ長さを調整して鋏でカットする。
花をカットし終わったら、今度は、オアシスに挿す時に折れないようにブルースターの茎をワイヤーで補強する。
下準備が出来たところで、1輪ずつ茎に丁寧に接着剤をつけ、バランスを見ながらブーケホルダーに花を挿し込んでいく。

‘Bourgeon doux reveブルジョン・ドゥレーブ’をブーケホルダー全体に綺麗な丸になるように挿し込んだら
仕上げは‘ブルースター’でバランスよく隙間を埋め込み、ブーケの持ち手に白いサテンのリボンを施して完成。

今までブーケを何度か作らせてもらったが、今までのブーケ作成で1番緊張したかもしれない…。
ジェジュンに贈るブーケを作り終えると
額に汗が流れていた。
体の力が抜けて倒れ込むように椅子に腰かけ、額に流れている汗を拭った。

完成したラウンドブーケを眺めながら
ジェジュンがこのブーケを持っている姿を想像した。

ジェジュンは喜んでくれるだろうか…


仕上げたブーケをブーケスタンドから持ち上げ
ジェジュンに口づけるように優しくブーケに口づけた。


愛してる…
ジェジュン…
俺のたったひとりの人

叶うなら
君といつまでも…


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『巴里(パリ)の風(恋人編)Bourgeon doux reve~ブルジョン・ドゥレーブ/夢の蕾~⑥』
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